一筋縄ではいかない武将たち㉗ 斎藤道三について | あかねいろ01

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一筋縄ではいかない武将たち㉗ 斎藤道三について

2017/12/31
 
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息子に殺された戦国のマムシ 斎藤道三(1494年?―1556年)

 

油売りのパフォーマンスが見事だったことから「そこまで器用なら武士になればいいのに」と言われたことをきっかけとして武士になったと言われる斎藤道三の一代の「国盗り物語」は実は父子二代によって成し遂げられた下克上物語であったことが現在では判明しています。

 

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父親とタッグの下克上

僧侶だった後、油売りとなり、のちに美濃の守護である土岐家の重臣・長井氏に仕官したところまでは道三の父親の下克上人生でした。斎藤道三は父の跡を継いで長井家に仕官。1519年に美濃国守護である土岐家で嫡子と弟の間で跡目争いが起きたときに、弟の頼芸(よりあき)側をサポートして信頼を受けました。

頼芸から直接信頼を得た道三は、直属の上司である長井長弘が邪魔になり、主君への謀反を企んだという理由で長弘を暗殺し、なんと長井家の名前まで継いで稲葉山城を入手します。

そして1538年には美濃守護代の斎藤利良(としなが)の死後、名跡を継いで斎藤利政(としまさ)の名で美濃でのナンバーワンとなったのです。

油売りの父親を持つ息子が美濃国の支配者になったこの親子2代の出世は充分常識外れな出来事でした。

 

しかし、それに飽き足らない道三の次のターゲットは、自分を引き立ててくれた土岐頼芸でした。それ以前に頼芸の弟を毒殺して頼芸との関係が悪化していた道三は、主君を尾張に追放します。

それにしてもマムシという呼び名に相応しいしたたかさは何でしょう。

 

美濃のマムシと尾張のうつけ者

尾張をも手中に入れようと考えていた道三は、織田信秀と和睦し、息子信長に自分の娘の濃姫(のうひめ)を嫁がせます。信長と初対面の時の道三は、「うつけ者」と呼ばれる信長が500を超える鉄砲と長槍、弓で武装した軍隊を率いて正装で登場したのを見て大変驚き、家臣に「我が子たちはあのうつけ(信長)の門前に馬をつなぐようになる」と言ったそうです。戦国に生きる強さというものに敏感な道三は、次代の英雄が信長となることを見抜いていたのでしょう。その後、道三は織田家の後援を受けて周辺勢力を滅ぼし、美濃を完全に平定しました。

 

邪魔な息子とその理由

1554年、道三は子の斎藤義龍(よしたつ)に家督を譲り、剃髪してこの時に道三と号して隠居しています。

彼には3人の息子義龍、孫四郎義重、喜平次がいました。家督は長男に譲ったはずでしたが、本当は可愛がっていた三男・喜平次に跡継がせることを希望していました。

それを知った義龍は、稲葉山の屋敷で二人の弟を斬殺。ここから一家一族が敵味方に分かれて戦うことになりました。

 

道三が義龍より喜平次を可愛がったのには理由がありました。道三の側室は昔の主君であった土岐頼芸の愛妾で、道三がもらい受けた時には頼芸の子を宿していたと言われており、それが義龍でした。頼芸を美濃から追い出して国主になった道三は、非難を避けるために「頼芸の息子・義龍」を国主に据えたのです。

しかし、頼芸を父と信じる義龍は、その父を追放した道三を憎み対立することになりました。その表れが弟二人の斬殺でした。

 

マムシ最後の戦い

義龍は1万7500の兵を集め、一方、道三には2700だけの兵しか集まりませんでした。娘婿の信長に救援を求めていた道三でしたが、その救援は間に合わず、兵力の差で長良川の合戦は道三が敗れます。道三は首を斬られ、鼻をそぎ落とされたといいます。享年63。そしてこののち、義龍の息子龍興(たつおき)は、信長に滅ぼされる運命となります。

 

明石 白(あかし はく)

ライター

愛媛生まれ、大阪育ち。バンコク、ロンドンを経て現在マドリッド在住。CM制作会社(大阪)、フリーライター兼イベントプランナー(大阪)、広告代理店(バンコク)、国際見本市出展関連の会社(ロンドン)などの仕事を通じてコピー、イベント台本、イベント企画などの経験あり。得意分野は日本史、文学、不思議系や海外ネタ。趣味は日本史の中でまだよく知られていない素敵な人物を発掘すること、路上生活者や移民の観察そして空想。よっぱらい師匠の言葉「漫画は文化」を深く信じている。

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